Friday, July 1, 2011

アップデートという商品・サービスの考え方から生まれるコミュニケーション状況の変化

不完全なモノや気持ちを補おうとする感情がコミュニケーションという行動を生むことはよくあります。例えば、道で迷っている人という不完全な気持ちに対して、声をかけ ( かけられ) 手助けをする状況。例えば、自分の持っている携帯電話が壊れてしまいカスタマーサポートに連絡をするなどがその一例です。

さて、iPhoneなどのデジタル関連の商品、FacebookやTwitterなどのウェブサービスの普及によって、商品やサービスは"アップデートを繰り返すもの"という考え方が暗黙知として広まっているのではないかと考えています。これは、情報サービスを提供することオンラインビジネスから生まれた"ベータ版"での商品・サービス提供が広く普及をもたらしていますが、このアップデートという考え方は、「商品やサービスが不完全なままに私たちの手元に届くことが当然である」ということも同時に私たちに浸透させているのではないでしょうか。

その結果、不完全なものが当然であるという認識は、私たちのコミュニケーションを取りやすい思考を生むのではないか、という期待をしています。それは、コミュニケーションの回数ではなく、不完全なものを対話によって埋めるという行為が当たり前になる、という意味です。

極論を言ってしまうと、道を迷っている人に手助けする人の数が増えるのではないか、という期待です。

私はコミュニケーションを気軽にとることができる東京づくりに興味があります。USAや北米で生活をおくったことがある方ならご存知かとは思いますが、こちらでは知らない人と会話だけでなくアイコンタクトも日常の生活の中に頻繁にあります。
このような生活文化にとても興味あり、好感をいだいているためこのような期待が生まれています。

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