Sunday, February 5, 2012

海外でのスタートアップに参画

頭の整理も含めてまとめて見ることにした。

会社のボスととある映画監督がアニメーションの制作会社を設立するにあたり、私も共同でスタートアップの一員として参画していた。(ビザの関係で、出資をすることは出来なかった。)2011年の11月に会社が設立されるまでの約3ヶ月間、これまで経験したことのない会社づくりの中で感じたことをまとめてみる。(具体的な申請の手続きなどは書かない。)

この記事の目的は、スタートアップを通して私自身が感じた大切なことを自分自身の整理のために書いている。また、事業として詳細をかけない部分も多くあるため、抽象的な記述もあるけれど、その点はご了承いただきたい。


また、現時点で事業の本格稼働はしていないため、正確にはスタートアップの最初の事業計画やチーム編成などを通して得た経験から書き留めている内容であることをご了承いただきたい。



会社化する最大の効果は何か?
複数人が所属するチームを会社化する最大の効果は、チーム力の最大化にあると考えている。チーム力の最大化が、売上力の向上だけでなく、小さなアイディアレベルの広さを広げると確信している。

私のこれまでの経験では、個人(個人事業主/フリーランス)で仕事を行う場合と比べ、チーム化することでのパフォーマンス力の向上は(商材にもよるけれど)人数以上の売上が見込めるものだったからだ。

法人化していないことによる取引先規模数の低減(信頼性の欠如)や、税制面でのメリットなどももちろんあるけれど、ここでは隅に置いておく。

今回は、個別のメンバー(現在6名)が独自で動くような動きを取ることとなった。これは、組織化することの強みよりも、フリーの集団としてここで動くことでの柔軟性と迅速な判断を可能にするためだ。(もちろんそれに合わせた権限以上の範囲も幅広い。)チーム化は、プロジェクトが発生次第につくるという体制を取ることとなった。

チーム力の最大化は、組織の規模が小さいとコミュニケーションの数に比例すると考えている。

チームとしての方向性さえぶれなければ、この方針はうまく回るのではないか、と現時点では思い始めている。もちろんやってみないとわからないけれど。



事業を考えるにあたり
新しいことを考えることは刺激的で、とても楽しいことだ。現在見込めているマーケットの大きさを、信頼できる機関が発行している統計資料を基に算出したり、実際に関係者や関係者になりうる人などの話を聞いて、やることを決めていく。

事業を考える上で大切な事は、優先順位だと考えている。ある程度売上の確保が見込めている事業に対して投資できるリソースと、これから拡大していくであろう事業/マーケットに対して投資できるリソースのかけ具合はとても難しいと思う。
また、人数が少ないスタートアップにとっては、可能な限りシナジー効果の高い事業同士を関連付けて行うことが大切だ。

ただし、マーケットが小さいと、その優先順位は簡単に変わってしまうことがわかった。この点も臨機応変に行なっていくことが大切である。(あくまで小さい規模の事業に関して。)



計画性の粒度はどの程度が最適化?
会社全体のこと、各事業のこと、どの程度の粒度で計画を立て実行に移していくのか、という点は、正直非常に難しいと考えている。資本の少ない少人数で行うケースの今回のケースでは、商材がら柔軟性が非常に求められるため、粒度の粗い節目の計画を立てて、各事業を進めていくことになった。

先に書いたとおり、今回はフリーの集団というイメージがとても強いので、具体的な計画よりも、成果から生まれる計画(と書くと計画性がなさそうだけれど。)の再構築を大切にすることになるだろう。



本格稼働はこれから。事業をつくることよりも、契約をうみ、安定的な収益を図ることがなにより難しく、やりがいのあることである。

けれど、今回のケースでは、プロジェクト単位で動くという新しいスタイルをとっているため、(もちろん全体の経営のバランスに関してはボスが責任をおう。)、非常に新しい試みということもあってわくわくしている。

ちなみに、収益の最大化の根っこには、関係者にとって利益が生まれていることは前提に、「新しいこと」「面白いこと」があるようにしていきたいと思っている。

色々と学ばせていただいているボス、監督さん、そして周りのみなさんに感謝。
あと、会社のウェブサイトがまもなくできるのでその時改めてお伝えします。

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