Before I die

自分の友達が、同僚が、家族が、子供が、死ぬ前にしたいことを知っているだろうか。


"Before I die"というプロジェクトがある。
"Before I die I want to __________" （死ぬ前に私は、_____がしたい）のブランクにメッセージを書き込むというプロジェクトだ。


このプロジェクトは、アメリカのニューオーリンズに住むCandy Chung氏によって主催されており、なぜ彼女がこのプロジェクトをやっているのかは下記のTEDの動画を見ると理解することが出来る。

自分が死ぬ前に何をしたいかを考える人は少なくないが、他人が死ぬ前に何をしたいかと考える人はそんなに多くないのではないか。と、この動画を見ながら思った。


「死ぬまでに私は、何百万人を前に歌を歌いたい」
「死ぬまでに私は、自給自足の生活をしてみたい」
「死ぬまでに私は、マチュピチュ遺跡を訪れたい」
「死ぬまでに私は、彼女を助けたい。いまよりも良くなるように」
「死ぬまでに私は、こどもをつくりたい」
「死ぬまでに私は、本当の自分になりたい」



「死ぬまでに私は、____________」

人が死ぬ前に行いたいこと。それは「人の夢」という言い方に置き換えることが出来る。


このプロジェクトの興味深い点は、自分が住んでいる「街、場所」を基点にこのプロジェクトが行われていることだ。インターネットという国境のない世界ではなく、あえて自分が住む街を舞台することで、「死ぬまでに行いたいこと」というテーマをきっかけに街に対する愛着が生まれるかもしれないし、もしかしたら人と人との繋がりを生むかもしれない。


他人の夢を知ることにどんなプラスがあって、どんなマイナスがあるのかは推測でしか語れないけれど、このテーマをきっかけに地元住民との関係性が生まれたら素敵だなぁと思う。